エミネム ニューアルバムをサプライズリリース

前年2017年12月にリリースしたNo.1ヒットアルバム「Revival」の記憶も新しいEMINEMが突如ニューアルバム「Kamikaze」を緊急リリースした。そもそも11月公開予定のマーベル映画である『ヴェノム』での楽曲提供が囁かれていたが、まさかアルバムをリリースできるだけの音源が揃っていたとはというところである。今回はこれらの楽曲を聞き、おすすめしたい曲をいくつか紹介したいと思う。

Venom

アルバムの最後に収録された「Venom」は映画の表題曲となっている。そもそも、8月末にEMINEM本人の公式ツイッターにてアナウンスされたティザー映像からエミネムの楽曲提供が明かされたのだ。

「Venom」は映画のテーマに即した楽曲に仕上がっており、映画の主人公が地球外生命体と合体し、自身の心の闇を表出させると凶悪なモンスターと化してしまうという設定に成り切った内容になっている。

Good Guy (feat. Jessie Reyez)

実はこの曲、サンプリング元が宇多田ヒカルの「Simple & Clean」というから驚き。とんだ意表をつかれた。おそらく人気ゲーム「Kingdom Hearts」からだろうというのは推測できたが、実際に聞いてもどこが「Simple & Clean」なのだろうか?全く判別ができない。おそらく加工しているのだろうと解釈していたのだが、後日談でサンプリング元は宇多田ヒカルではなく東京喰種の楽曲「Glassy Sky」であることが判明した。

きっかけは、プロデューサーであるIllaDaProducerがRolling Stoneのインタビューで、彼自身が『キングダム ハーツ』のテーマ曲から一部をサンプリングしたと答えたからである。

後に、IllaDaProducerはTwitterで、Rolling Stoneのインタビュー中に「別の曲と勘違いしていた」ことを明らかにしており、実際のサンプリング元は『東京喰種』の曲である「Glassy Sky」であると公表した。

ちなみに彼はSoundcloudにて宇多田ヒカルの「Simple & Clean」のビートを使用した楽曲を公開している。

アルバム名「Kamikaze」が意味するものは?

今回のアルバムだが、楽曲のリリックのほとんどがTyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)やDrake(ドレイク)、Migos(ミーゴス)など今をときめくラッパーたちを痛烈に批判した「ディスりアルバム」なのである。実は、前作の「Revival」が音楽批評家たちから散々こけ下ろされており、それに対する怒りであったり、若者に対するディスりや、多様化を受け入れ始めつつある現代社会において、一昔前の時代に暗黙の了解とされていた同性愛者差別的な表現が少し目立った内容になっている。今回のタイトル名、神風特攻隊を意図した「Kamikaze」や、下記のイメージカットが意味する「敗北より死」という表現は、こういった全方位型ディスのアルバムを突如に世に出したことで世間から確実に批判されることをわかった上での、最近の人気ラッパー、評論家たちという今のシーンを動かす”権力”や”権威”的なものに対する突撃なのではないだろうか。

 

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